UHQCD誕生

メモリーテックは17日、高音質CD「UHQCD」(Ultimate High Quality CD)を発表した。
HQCDの場合、基板に透明度や流動性の高い液晶パネル用ポリカーボネートを、反射膜のアルミニウムは、反射率の高い独自の合金に変更するなど、原材料を高品位なものにアップデートすることで音質を向上していた。
 新開発のUHQCDは、原材料ではなく製造方法に着目。通常の音楽CDでは、インジェクション成形という方法で、ポリカーボネートにデータのピット(ミゾ)を記録している。スタンパとよばれる金型を使用し、高熱で溶かしたポリカーボネートを流しこむことで、スタンパ上のピット模様を転写していく。しかし、ポリカーボネートは粘り気があり、スタンパのピットの隅々まで入りきらず、スタンパ原盤のピットを完全に転写することはできなかったという。
 そこでUHQCDでは、ポリカーボネートではなく、フォトポリマーを使用して、スタンパのピットを転写する。フォトポリマーは通常状態では液体だが、特定の波長の光を当てると固まる特性がある。この特性を利用することで、液体状態でスタンパの微細なミゾに浸透し、その凹凸を高精度に再現。高いレベルで原盤を転写/再現可能になったという。

UHQCD

UHQCD2